【髪の大辞典】くせ毛が生える3つの仕組みを図解してみた

 

こんにちは!名古屋・東山公園駅の美容院Micro(ミクロ)の江崎将大です。

 

今日は、お客様から密かな人気を博している【髪の大辞典】!素朴な髪の疑問を出来るだけ分かりやすく解説している連載の今回のテーマは、“くせ毛”について。

くせ毛って何で髪にくせが付くのか考えたことはありますか??

実は目に見えないところに様々な仕組みがあって、くせが付いているんですよ!今回は、その3つの仕組みを分かりやすく図解してみましたので、皆様の髪への知識と興味がまた深まればと思います。

 ①毛穴

まず一つ目は、毛穴の形が関係して起こるもの。

直毛はこのように、

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毛穴自体がほとんど真っ直ぐなので、そこから生えてくる髪も真っ直ぐ生えてきます。

ではくせ毛の場合は…

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毛穴がこのように曲がっていることがあります。

するとそこから生えてくる髪も曲がったりねじれたりして出てくるため、くせが形成されます。

美容師としては、この毛穴の矯正まで出来ればなー…なんて思ったりするのですが、現代科学でそれをするのは不可能。頭皮から出ている髪に対して縮毛矯正したりするしかないんですよねー。

 

 ②コルテックス

コルテックスとはこちらの記事でも解説しましたが、

髪の大部分を占めるものでしたね。

このコルテックスには異なる性質の

・水をはじくコルテックス
・水を吸収するコルテックス

と言った2種類のものがあります。

それらが直毛ですとこのように、

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全体的にバランス良く点在しています。

ですが、くせ毛の場合ですと、

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このように片寄っています!

それで何故くせが出るのかと言うと、

例えば美容室でカットされていて、濡れている時より乾いた時の方が短く感じることってありますよね?

あれは髪の毛の、 水分を含むと膨らみ、乾燥すると縮む という特性が関係しています。

その特性上、上の図のように髪の内側と外側にそれぞれの性質のコルテックスが片寄ってしまうと、バランスが取れなくなり喧嘩して真っ直ぐを保てなくなる訳です。

雨の日にくせが出やすい方はこれが影響しています。

 

 ③結合

3つ目は髪のタンパク質同士の結合によるものです。

これは、前回のパーマの仕組みの記事

の内容と同じ原理なのですが、直毛はこのように、

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タンパク質同士がハシゴのように真っ直ぐ結合しています。

ではくせ毛の場合は、

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初めから結合がズレて歪んでいることで、くせが出るんです。

上のパーマの記事を読んで頂いた方はお分かりかと思いますが、パーマは逆にこのように結合をズラすことでかけているんですよー!

 

 

 まとめ

以上3つが髪がくせ毛になる仕組みでした!

髪の毛って本当に不思議ですよね〜。あんな細いものの中で色んな事が起こっているんですよ。宇宙ですよ。正に宇宙。あなたの頭には約10万本のスペースワールドが。はい、しつこいですね。

ちなみにこれらは全て、『遺伝』『ホルモンバランスの乱れ』『栄養不足』『毛穴の詰まり』などが原因で起こると言われています。

気をつけられるところに関しては、気をつけたいところですね!

それでは、皆様の髪へのどーでもいい知識が深まったところで終わりにしたいと思います。

 

読んで頂き、ありがとうございます。

 

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